向かい風の向こう側

忘れないように 誰かの心にずっと住めるように 一生懸命あがいてやろうと思います

『KAI KLoor』という映画 - アンコントローラブルな運命を生き抜く尊い生き様の共有

EXO・KAIの初めてのコンサート、

Beyond Live:KAI KLoorが

2回のリストリーミングを終えて

一旦、幕を閉じました。

 

 

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個人的に、今まで観たBeyond Live、

そして完全オンラインの観客ゼロの

コンサートの中では文句無しの

大優勝だった。

 

 

何度も書いてしまってまたか…って

感じだけど、私はビヨラの応援上映が

苦手なんですよね。オンラインだから

演者側のことを考えたら仕方がない

と今までは思っていたけど、今回

カイのビヨラのコンセプトの1つが

"映画"だったこともあって、恐らく

没入感みたいなものを意識して

構成を考えたんだと思うんです。

一遍のストーリーのような本当に

映画並みのクオリティ高い作品で

それだけでそのセンスに感服だったし

カイの表現に没入させてもらえて

至福のひと時でした。オンラインは

所詮オンラインだと思ってしまうん

ですよねぇ私は。MCも皆やりにくそう

だし、こちらも静寂と間が気になって

しまって、そこでまた集中力が

削がれて。でもカイのビヨラは、当日

ライブをしながらリアルタイムで

bubbleが送られてきたり、インラまで

やってくれたり、飽きさせない工夫と

今ここに参加している感とかライブを

共有してる感があって、すごく

斬新で楽しかった。ストーリーの中に

ペンも取り込んでくれているような

感覚があって、その発想や視点に

驚かされたなあ。

 

 

KLoorを3回観終えて思ったのが

誰かのためとか何かのためとか、そういう

意識を捨ててフリーダムに生きる自由が

人一倍ない運命を、KAIは生きているんだな

ということ。沢山の人達の意識が無意識に

乗っかってしまう人生。すること、

言うことが自分だけの行動や発言で

完結できないから、自分自身の行動や発言で

後々苦しめられたり疲れてしまうことが

ある世界を生きてる。困惑を極める時も

自分も見失う時もある方があって当たり前と

改めて思わせられて、今KAIが

<幸せ>について定義(考え)し直している

と話していたけど、なんか・・・生きている

ってだけで価値があるって思ってほしいな

と、強く思わされる。芸能人だろうが一般人

だろうが、自分の意志で物事を全て進めて

成し遂げているわけではなくて、実は

アンコントローラブルな部分が大きいと私は

思っているから、それならば何故自分は

この運命なんだろう?と、KAIのような

人気商売を職業にしている人たちは、

苦しい時ほど人一倍感じてしまうだろうし

それで心が壊れていったり、自分がした

選択を嘆いて、誤りだったと思ってしまう

ことも余計にあると思う。KAI KLoorは、

全編を通して割と苦悩を感じさせられる

場面が私には多かったからすごく胸が

痛かったけれど、最後にまた新たな扉を

開けて進もうとしているような感じが

あって、今彼がいるのは桃源郷=Peaches

だと思うと、少し救われたかな。。

 

 

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キム・ジョンインくん🧸(5)

 

 

今回私が没入できた理由は、KLoorという

作品のクオリティの高さが最も大きな

理由ではあるけど、流れてくる映像が

私にとって色んな意味で思い出深かったり

分岐点になったいくつかの旅で見た

光景や景色を思い出させるような、そんな

場面が沢山あったことも大きかった。

 

 

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カナダのロッキー山脈近くの

ザ フェアモント バンフ スプリングス

という古城のようなホテルの廊下。

過去の記憶に潜り込んで?瞬間移動

するKAIを見た時、・・・あれ?

デジャブ?と思った。実際にKAIが

踊っていたホテルの内装とは違うけど。

 

「グランド・ブダペスト・ホテル」の

世界観にも少し通ずるものがあって

昔チェコとポーランドでロケ地巡り

した時に撮った写真を探したんだけど

ない・・・涙

 

 

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曲中だったか過去⇔現在を行き来している

場面だったか忘れたけど、シャンデリアも

出てきた記憶。

 

 

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スノードームの中にいたこの子。

 

 

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バンフ スプリングスに泊まった夜に

立ち寄って長居したBar。「Vanilla」の

世界では甘やかで官能的な空気が

流れていたけれど、ここは実際は

アイリッシュパブに近い雰囲気。

私が体験した現実とは違うけど

一瞬にして思い出した。

 

 

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これは別にKAIのビヨラとは関係ないけど

旧ソビエト連邦時代の面影を残している

と言われていたロシアのBarにいた

モスクワオリンピックのマスコット

ミーシャ🧸

 

 

こじつけでしかないのだけど

なんか、KAIペンになるのは必然だったの

かなあなんて思わせられた。

 

「Domino」で3DCGのモデリングされた

ダンサーと踊っていた場面を見て

なんかこうすごく近未来的な空気を

感じて。もし世の中に人間をコントロール

する秘密組織みたいなのがあったら

こんな場所なのかなって。脳の一元

コントロールセンターのような。

それに操られて踊っているように見えて。

 

 

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大好きなアニメ「PSYCHO-PASS」に

出てくるノナタワーの地下にある

シビュラシステムを思い出した。

 

 

「Spoiler」と「Come In」の合間に

エレベーターで違う次元に移動してまた

戻ってきたかのような映像が流れたけど

あの、ザーっとノイズが入って視界が

ビリビリ歪む感じが、現実世界じゃない

感覚にさせられるし、あの時に流れる

ゴーンゴーンっていう不穏な鐘の音が

ノーラン映画の雰囲気がバリバリあって

個人的にノーラン映画大好き人間なので

ぞくぞくワクワクしたな。

 

 

男の子(幼少期のカイ?)が投げる

サイコロが、場面転換の役割を果たして

いると同時に、まるで運命に操られて

自分の意志でコントロールできずに

運命にからめとられているかのような

象徴にも見えて、無邪気にサイの目を

振る男の子が怖くもあり、残酷でもあり

無邪気で可愛くもあった。

 

 

私の中で今回のKAI KLoorのキーワードは

「アンコントローラブル」

逃れられない宿命、コントロール不能な

運命にもがき苦しみ、時に幸せを感じ

ながら、自分の選択した人生を生き抜こうと

する1人の青年・KAIの物語を共有して

もらったかのような、そんな感覚で

いっぱいになりました。

 

チェスを操る天の神の采配で、未来が

変わるかのような場面があって。

(チェスをうっかり落としちゃった所)

未来がどう変わるかはやっぱり

不確定要素だらけで、覚醒したり

奇跡のような展開が起きるかも

しれない。そしてそれが幸福にも

絶望にもなりうる。

今KAIが「Peaches」の世界(=桃源郷)

にたどり着いたのも、KAIの意志がそちらに

向くようにという天の神の采配だったの

かな?なんて思わせられた。

 

 

望んで、選択した人生を生きることが

必ずしも幸せとは限らない。だけど

心の声を聞かずに頭で考えて選択した

人生を生きるよりは、何かこう運命を

うまく巻き込めるんじゃないか?

・・・なんかそんなことを思ったりも

しました。

 

 

初のソロコンサート、ではあったけれど

やっぱり本当のソロコンサートは

オフラインのコンサートで目の前に

ペン達がいる中で開催できる日だと

思います。今回のBeyond Liveは

キム・ジョンインからアーティスト・KAIと

しての人生の象徴的な場面を切り取って

1つの作品としてペン達に共有して

くれたんだと。もう何を求めているのか

自分が今どんな気持ちなのかも自覚

できなくて、何かを言葉にしたり

何かをすることももう億劫だったとしても

アーティスト・KAIは大衆やペンの中に

それを晒し共有するということ、

その中で生きるということを選択して

くれている。だから出来る限りそれを

受けとめたい。ただただ

「お疲れ様ジョンイニ。本当にずっと

頑張ってくれてありがとう」

という言葉を伝えたいな。。

 

 

そして・・・願わくば<休息する>

という勇気を持ってくれたら・・・。

誰かのためにとか何かのためにって

いうのを一時的にでも捨てる勇気を。

生きてるだけで価値があるんだから。

 

 

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