向かい風の向こう側

忘れないように 誰かの心にずっと住めるように 一生懸命あがいてやろうと思います

BLACKPINKの映画を見て思ったこと。

「BLACKPINK THE MOVIE」を

観てきました🎬

 

 

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インスタで見つけた雑貨屋さんの

ビニールバッグと、劇場配布特典の

カードが合ったので思わず撮ってみた。

この雑貨屋のオーナーさん、

最近気づいたんだけど、おそらく

オニュペンさんだと思われる。全然

知らずにインスタ見て購入したので

超絶ビックリしてます。

 

 

(映画の具体的なことはあまり書きませんが

感想を述べる際に彼女たちの発言を

引用するので、これから観る予定のある方は

閲覧ご注意ください。)

 

 

私の人生でまさかブルピンの映画を

観る日が来るとは想定外でした。

そもそもSMドルが好きということも

あるけど、何故かYGドルにまったく

興味が持てず、ビッベンとブルピンが

YG所属なことは知っていたけど

それ以外はほぼ知らない位で。

イメージとしては

「割と治安が悪いやんちゃ系」

「流行りの音楽をやってる」

「ファッションリーダー的な

人達が多い」

「ラッパー中心」

って感じでした。

 

それが、パラドンパダで

スヒョンちゃんがオニュと共演

したことでAKMUを知り、更に

ロゼがアルバイトとしてゲストに

登場したこと、ちょっと前に

サバイバルの方の「KINGDOM」に

iKONが出ていたこともあって

YG所属のアーティストへの興味が

一気に沸いて曲を聴くように

なったら・・・

 

 

 

いや、ブルピンかっこいい。(真顔)

 

 

 

BTSにしろブルピンにしろ、

世界的に割と知られている

アーティストの音楽って、

「その時代の若者たち、今の世相を

反映させた音楽」って感覚で

アラフォー世代且つ世相に疎い

自分のような人間には縁のない

音楽(人達)っていう感覚が

うっすらあったんですよね。

まあ正直その感覚が完全に消えたと

いうよりも、パラドンパダで歌う

ロゼの姿にすごく魅了されるものが

あったというのが、ブルピンに

魅かれた1番大きな理由なんだけど。

 

 

そんな中、たまたま家から割と近い

映画館で映画が公開されることを

知って観ることにしたんです。

 

 

前半は主に2019年のワールドツアーの

映像の振り返りが多かったのかな。

なんかライブビューイングを観ている

感覚になる位、たっぷりステージを

見せてくれるもんだから、どっぷり

入り込みながら見てました。

 

 

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この映画を見終わってまず思ったのが

アイドルって儚いなってことと、

どうやって自分を保ってるんだろう?

ってこと。

 

 

彼女たちも芸能人になるまでは

一般人の女の子だった時代があるわけで

もちろん小さい頃から美人で有名

だったとか、実家がとてつもなく

お金持ちで小さい頃から目立つ存在

だったとか、歌やダンスがめちゃくちゃ

うまかったとかはあるかもしれないけど

それってせいぜい、その県や州や地方で

有名だったり人気だった程度だと

思うんです。そんな中で、大きな夢や

希望を抱いて強い意思で世界中に知られる

人になりたいとか私の歌やダンスを聴いて見て

欲しい知ってほしいという各々の渇望を抱えながら)

必死で努力して、時代の流れと運が

微笑み、「BLACKPINK」という名前で

世に出ることになって。沢山のスタッフの

サポートを得ながら努力に裏打ち

された才能や夢や意思や渇望を爆発

させて、更に輝いて世界的なスターに

なった。その過程は決して幸せなだけ

じゃなかったと思うのです。

 

今どんなに有名な芸能人でも、

世界的なスターでも、そのほとんどの

人達は「絶対的にスターになることが

約束されていた人」ではないと

思うんです。

夢や希望を叶えるための努力は

大前提として、あるタイミングで

宝くじをgetしたことでスターへの

道が開かれた人達だと思う。でも

宝くじで大金を手にした人が

皆幸せになれるかと言うと、意外と

違う。それって恐らく、

「今まで経験したことのない大金を

どう扱えばいいかわからない」

知識と経験の無さと、

「大金を手にした自分に起きる

思いもよらないこと」への

耐性がないからだと思うんです。

ブルピンはもちろん、SHINeeや

EXOもそうだと思うけれど、

彼ら彼女たちに置き換えれば

デビューが決まって夢が叶った

ことで、実感できない位の

名声と顔も知らない名前も

わからない不特定多数のファン

からの熱烈な応援と想い、

今まで手にしたことがない

レベルの大金を手にした時

はじめからその全てを

当たり前のものとして肯定的に

受けとめ、扱い方をわかってる

人はいたかな?と思うし、

手に入れた何かと引きかえに

知らない親せきや友達が増えたり

受けたことのないやっかみ、

四六時中監視されてるような状態、

眠れない位忙しい日々、愛や

好意的な感情を外皮に内実は

狂気や自分勝手な行き過ぎた

まやかしの思いや裏切り、等々が

流れ込んできたり。

その全てを受けとめて流したり

昇華したりするだけの器が

はじめから整っていた人は

どれ位いるだろう?みんな、

初めて感じる気持ちや経験に

喜び戸惑いながら、その扱い方や

時には捨て方も習得しながら

スターとしての器を育てていくんだと

思う。

 

それに加えて、日々彼ら彼女らは

イメージ管理にも努めないとならない。

ビジュアル、歌、ダンス、発言。

色んな側面から、自分の魅力をどう

磨いてどう表現したら沢山の人に

愛され求められるイメージで

いられるだろうと努力を重ねる。

そんなアイドル達をファンは

思い思いに消費する。本来、

公私は混同されるべきじゃないと

思うけど、アイドルに公私は

限りなくなく、ファンは公私の

<私>の部分にまでこうであって

ほしい、こうであるべきだと

まるでそれはファンの当然の

権利であるかのように踏み込んで

消費する。

 

 

そんな彼ら彼女らが、自分を

見失い、精神のバランスを

崩したり、道を踏み外すのは

たやすいことだよな・・・

と、映画を見ながら改めて

思ったんです。どんなに有名に

なってどんなに不自由な思いを

したり辛い事に直面しても

<始まりの気持ちや思い、夢>を

抱いていた頃の自分を忘れずに

その頃の自分に誇れる、幸せと

思える自分でいるってきっと

難しい。

 

 

だから私は、リサちゃんがこの

映画で話していた発言に

驚いたし、こういう子が世界的な

スターになれるんだなと改めて

感じました。

 

 

小さい頃(確か5歳って言ってたと思う)から

スーパースターになることが夢

だったっていう発言にまずビックリ

して。お花屋さんとか看護師さん

とかじゃなくて 笑 夢が

スーパースターって・・・。どんな

環境、どんな毎日を過ごしていたの

かな?って。そう屈託なく思える

環境と、肯定心が備わっている時点で

きっと既に素質があったんだろう

なあと。そしてリサちゃんが

「とにかくありがとうって気持ちで

いっぱいで、それを超える言葉が

見つからない。私をこんな幸せな

毎日にさせてくれてありがとう。

悲しいこと辛いこと大変なこと

沢山あったけれど、私は今のこの

状況を嫌だと思ったことはない。

幸せ。」って涙を流しながら

語っているのを見て、デビューして

たった5年、若干24歳でもうスターの

器が出来上がっているんだなあ・・・

と心底感服させられた。

でもリサちゃんって、思っていたより

シャイでかわいくて、映画観る前まで

抱いていた女王様的な感じじゃ

なかった。

 

これぞQUEEN!と思ったのは逆に

ジェニちゃんの方だった。私は

カイペンなので、ブルピンの中で

1番初めに認識したのがジェニちゃんで。

少し控えめでクールでおとなしそう

だけど、話すとかわいくて子犬みたい

ってイメージだったけど、

「ステージが始まるとスイッチが入る。

そうなったら私はもう自分の音楽と

世界を見せつけたい。その思いだけで

いっぱいになる。」

というような発言をしていて、

そうか、こんなに自我を内に

しっかり秘めたQueenタイプなのか!

と。そしてメインラッパーなのに

ジェニちゃんが歌い出しの曲が

多くて歌もうまい。笑うとふにゃっと

してすごくかわいいのもギャップが

あって魅力的。

 

ジスは、ビジュアルと声が

めちゃくちゃ好みだった。名前も

あまり把握していなかったけど、

このクールビューティな外見と

声が低音で少しハスキーで

超魅力的!後で知ったけど、

SMのアイリーン、JYPのツウィ、

YGのジスと言われてる位

事務所代表のビジュアル担当

らしい。納得。ちょっとだけ

リアリティ番組を見たけど

優しいお姉ちゃんって感じで

すごく素敵。

 

そしてロゼ。ステージで歌い踊る

ロゼを観たら改めて彼女に魅了

されました。私がパラドンパダで

彼女の歌が好きだなあと思ったのが

歌うことへの想いの強さが

ものすごく伝わってきたから。

BLACKPINKのメンバーとして

十分な名声を得ているはずなのに

そこに満足していない感じ、

歌手としての渇望感が伝わって

くる感じにすごく魅かれて。。

映画の中でも最後の方で

「練習生の頃の情熱がまだ

残ってると信じてる。まだまだ

いける!」って言ってて、

ロゼって結構天然というか、

マイペースマイワールドで

パラドンパダでもゲストだから

ってことじゃなくて、こう

無理に合わせない慣れ合って

いない感じとか、ちょっと

小悪魔な感じとかもいいなあ

と思ってたけど、内に秘めた

歌手としての強い情熱とか

プライドが垣間見えて、

はっとさせられた。すごい

魅力的だなあって。自分の

根っこを見失っていない感じ。

 

 

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この4人を見ていると

何だかPerfumeの3人を

思い出します。だから

魅かれるものがあるのかも。

 

 

私は生きている世界も年代も

全く違うけれど、この映画を

観て、いろんなことを感じ

考えさせられました。

アイドルを応援するって、

言い換えればアイドルを消費

することでもある。

ずっと不特定多数の人達に

消費される存在で居続ける

特殊性を受け入れて楽しんで

永くお仕事をするには、公私共に

充実していることがすごく

大切だと思うから、推しには

幸せであってほしいなあと

改めて思ったし、私ももっと

自分を大切にして仕事も生活も

充実させなければと思いました。

切実に。老い先短い。

自分の人生の主役は自分だ。

 

 

オニュと共演してくれたから

知ることができたロゼと

BLACKPINK。パラドンパダと

オニュに感謝です。