5月はオニュミュも始まり、仕事も
多忙だったこともあって、
EXOのカムバに合わせてスミンを
するタイミングで
テミンの『ADVICE』も聴くことに。
2020年「2KIDS」から始まった
テミンがテミンのアイデンティティを
振り返って再定義して再構築していく
そんな旅路がこの『ADVICE』という
アルバムでひと段落したような
そんな印象を抱く。
なんて何やら書いてますけど
なんていいアルバムなんだ!
いやこれでミニアルバム?
って位濃ゆい世界観で。
チャレンジングだしnew worldだし
1人の韓国人男性としての時間を
過ごす前の一幕の幕引きとはとても
思えないぐらいの余韻と存在感を
残していかれましたよこの方。
聴けば聴くほどひきこまれる楽曲
ばかりで、ずっと聴いていられる。
テミンのソロは毎回ビジュアルでも
楽しませてくれて。NGDA以前は
ユニセックスで耽美だけど、
しっかりオスみもある感じだった。
自分自身を見せるというよりは
見せたい表現したい世界観があって
それをテミンを媒介にビジュアルや
作品を通して世に放っていた
感じだったけど、NGDAシリーズは
かなりダークな色合いが濃くなって、
ある種宗教的というか何かの
メタファーとしてそこに在る感じと
いうのかな…楽曲の歌詞がどんどん
人間み溢れるのに比例して
見た目は逆にわかりにくく、一見
拒絶すら感じさせられる様になって
いった気がして。そこにテミンの
深い孤独が伝わってくるように勝手に
感じていたし、天邪鬼だなあとも
感じていたし、見た目がどうであれ
その奥に潜む僕自身をちゃんと見て
知ってほしいという思いがあるのかな?
と感じたりもしていた。
正直テミンの表現する世界観って
私には難しくて。言葉も叙情詩のようで、
オニュが少し回りくどい発言を
してわかりにくくなるのとはまた違う
アーティスティックなわかりにくさが
あって。それでもやっぱり毎回、
聴きたいから聴いてみて、初めは
「おぉっ!かっこいい!!」ってなるん
だけど、ではそこから深遠の世界に
いざ…となると、毎回むむむ・・・と
なる、の繰り返し。でもまあそれは
ともかくとして、超内向的で人見知りな
テミン少年が、立派なアーティストに
脱皮していく過程をこんなにもまざまざと
見せつけられる(見せてもらえる)って
他にそんなアーティスト、いないんじゃ
ないかなあと思う。そりゃSMの
スタッフさんやメンバー、ヒョン達が
みんな「俺が育てた。見守ってきたんだ。」
感出ちゃうのは仕方ないのかもしれない 笑
『ADVICE』に関しては、タイトル曲の
「Advice」は初めて聴いた時、NCTマークの
高速ラップ並にテミンが早口で歌う
もんだからビックリした。こういう、
メロディアスじゃない曲をテミンが
歌うのが新鮮だったし、サビのあの
足がもつれるんじゃないかと思うぐらい
高速ステップを踏みながら高低差のある
クセのあるメロディを歌い上げる姿も
めちゃくちゃかっこいい。やたらと
アドバイス=忠告してくる人への
ある種の皮肉を込めた歌だと思うけど
それをこれでもか!とハイレベルな
パフォーマンスとテミン独特の世界は
そのまま貫いて表現しているのが最高。
このアルバム、個人的には「Light」が
1番好きなんだけど、最後の
「SAD KIDS」も印象的だったな。
「2KIDS」の続きだと思うんだけど
2KIDSではただただ嘆かわしさを
吐露するだけで自暴自棄になってる感じが
したけど、SAD KIDSではそんな自分も
認めた上で振り返って後悔したり
これからはこうしたいこうしていきたい
君も同じだったらいいなってとこも
思えるようになってて、それが印象的
だったし、少し救われたというか。。
取り戻せない時間への嘆きは消えて
いないけど、自棄に浸り続ける先は
絶望が濃くなりそうだから…一幕の
終わりにそこからは脱することが
できたのかな?と思うと、未来への
希望が感じられたから少しほっと
した。
テミンが入隊してまだたった2週間。
今はまだ除隊までの日がとても遠く
感じて、一体彼がどんな二幕を
送ることになるのか、SHINeeとして
どんな風に活動をするのか、想像も
できない。けれど、テミンがまた
ステージに立ちたいと思って活動を
続けてくれるなら、こんな
アーティストなかなかいないと
思うから…やっぱりその姿を見て
いきたいなあと思わせられたなあ。
これはまあ性格もあるのと
推しというわけではないことも
あるとは思うんだけど、入隊直前から
入隊の日までは、自分でも驚くぐらい
しんどくて苦しくてやるせなかったのに、
いざテミンが兵役に入ると、恋しさが
ないわけではないんだけど、なんか
兵役に関連して起きてた胸の痛みは
不思議にすーっと消えて。(まあ
色々他にあったのもきっとあるけど以下略…)
なんというか、兵役に入っている
テミンは自分の知らない1人の軍人
イ・テミンっていう感覚で。
当たり前に同じ人なんだけど別の人
みたいに感じてしまう。でもこれ
オニュだったら違ったんだろうな…。
そして、、、
カイの時はこんな冷静でいられるか
自信ない😭
まあでもどんな状況でも無常とも
言えるほど時は淡々と過ぎ去って
いくんだよな。
今カムバ期を迎えているEXOは今回
4人での音楽番組出演は叶わないそうで
実質音源発売のみのカムバとなって
いて。仕方がないことだけど、
アーティストとしては、どうなんだろう…
やっぱり音楽番組出たり、
カムバ期らしい活動をしたいもの
なのかな。EXOのアルバムももう
さすがだなあって思わせられるような
最高なアルバムなんだけど、
『ADVICE』聴きながら、ああ・・・
テミンはこのアルバム、もっと
プロモーション活動したかった
だろうなあと思った。コロナ禍の
今、今までのようなプロモーション
活動ができない分、虚しさや疲弊を
憶えることも多いとは思うんだけど
アーティストとしての証をきちっと
残すという意味では、具体的な
活動をしてそれ相応の反応がほしい
とテミンは人一倍思いそうだから。。
不完全燃焼で悔しかっただろうなと
思うし、もっとしっかりと
プロモーションをすべき作品だと
個人的には強く感じました。
ほんと、テミンのソロワークは
K-POPという枠組みやある種の
色眼鏡をスパーンと外して
語るべき、斬新で刺激的で唯一無二の
存在感を放っていると思う。
テミンが除隊する2022年11月30日。
どんな世界になっているかなあ。
BTSが次元の違う活躍をしている今
K-POPの世界がどんな風になって
いるのか、SHINeeがどんな形で
活動しているのか、どこか怖くも
あり、でも追うことが叶う状況なら
ゆるりとでも見続けたいなあと思う
今日この頃です。